味は心
北海道文化放送(uhb)にて放送されている『みんテレ』にて、毎週木曜日「キセキの食堂」というコーナーがあります。その2月6日放送分にて岩見沢市栗沢町にあります「万字醤油屋本店」「おとん食堂」が紹介されました。
私もここのラーメンとあんかけ焼きそばが大好きでよく行きます!
現在、このお店を切り盛りするのは三代目、二代目の店長の娘さんですが、元々は初代店長が炭鉱で栄えていた栗沢町万字、現在の岩見沢市栗沢町万字にお店を出したのが始まり。
その後、岩見沢、千歳、札幌などにレストランや中華料理屋などを展開しておりました。
二代目になってから現在の栗沢町に万字醤油屋本店、おとん食堂を開店。先代の味、小鳩ラーメンに加えて、二代目の醤油ラーメン、そして更にコクとうまみが加わった万字ラーメンが大人気です。更に熱々の陶板の上に乗ったあんかけ焼きそば、大きなおにぎりがついた給食も。
番組の中で二代目ご主人が初代から受け継ぎ、守り抜いているもの、それは味だけではなく「味は心」という教え。心なくしていい味にはならない。
実は初代はお寺で育ち曹洞宗の大本山總持寺にて修行。その後、僧侶として勤めておりましたが、一念発起されラーメン屋を開店されました。
曹洞宗では食事を作る人のことを典座(てんぞ)と呼びます。
その典座の心構えが記されている『典座教訓』には三心(喜心・老心・大心)という教えが示されております。
・喜心 食事を作れることへの喜びの心
・老心 母が子を思うが如く、心をこめて調理をする心
・大心 高い山ように、広い海のように、すべてに分け隔てのない心
この心を忘れることなく調理することが示されております。
「味は心」
心を込めたラーメンが受け継がれ、食べ継がれている。
食べた人の心がまた人へと受け継がれていく。
またラーメンが食べたくなりました。
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